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元旦は露天風呂で…
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次の瞬間――
なぜか高支那のタケル自身を掴む手が緩んだ。
それはまさにタケルが空イキする寸前だった。
タケルは荒い息をつきながら、高支那の胸に必死にしがみつく。
まるで自分を必要とするかのようなタケルの掴む手の強さに、高支那は一瞬目を細めた。
その手の温かさは、けっして湯の温もりだけではないのだろう。
反発しながらも、タケルは高支那を求め、また高支那も、タケルをどこかで求めている――。
しばらく自分にしがみつくタケルを見下ろしていた高支那だったが、不意にその腕がタケルの身体を自然と抱きしめる。
タケルは一瞬ビクリと肩を揺らしたが、そのまま動こうとはしなかった。
高支那は更にきつくタケルを抱きしめる。
それは…
どこか自分の孤独を埋めるかのように…
どこかタケルを独り占めするかのように…
そしてどこか愛おしむように…
愛するように…
いつまでも、ただひたすら抱きしめ続けたのだった…。
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