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疼く夜にうなされて…
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正月を旅館で過ごすことなど今まで一度もなかったタケルにとって、新鮮な気分を味わえたのは確かだったが…
そんなせっかくの旅館での正月も、布団の中で過ごすこととなるタケル。
「よく熱を出す奴だな」
傍の座椅子に座り、呆れたように冷たく言い放つのは…当然、高支那だ。
露天風呂での一件が原因なのか、その夜、タケルはどうやら風邪を引いてしまったようなのだ。
その原因を作った張本人を睨みつけながら、タケルは悪態をつきたいのを我慢していた。
そして考える。
高支那と出会うまでは、熱など出すような体質ではなかった――と。
どちらかと言えば健康体で、親に手をかけることなどほとんどなかったタケルだった。裏を返せば、親に迷惑をかけたくないというタケルの思いが逆に体を強くしていた節もなくはない。
ならば、親にはどこかで気を使っていたが、高支那には素の自分を見せているということなのか――?
なんとも複雑な思いのタケルだったが、実はもう一つ、今タケルを最大限に困らせていることがあった。
それは――自分の疼きっぱなしの下半身…。
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