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吐き出された想い
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―――――
――――――
タケルは静かに目を覚ました。
次の瞬間、体の怠さと腰の痛みに襲われ、起こしかけた体をベッドに沈める。
部屋はどこかの寝室部屋のようで、木の温もりを感じる部屋だった。
どうやら長谷部の屋敷の和式部屋とは全く違う、カントリー調になっている。
部屋は暖房が効いており、布団の中はひどく居心地良かった。…が、自分の身に起こった事を思い出した途端、タケルはハッとして飛び起きる。
「……ッ…」
腰の痛みに一瞬顔をしかめたが、自分の身が綺麗になっていて、ちゃんと新しい服を着ていることに戸惑う。
すぐに高支那の姿を探すように辺りに視線をさ迷わせると…
ガラス戸の向こうのウッドデッキに高支那の姿があった。
既に外は暗く、部屋の明かりがその姿をぼんやり映し出す。
タバコの煙に混じり、高支那の吐く息の白さが外の寒さを何気に感じさせた。
タケルはゆっくり起き上がると、ガラス戸を開け、デッキの縁に身を預けている高支那に向かって声をかけたのだった。
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