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吐き出された想い
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高支那は、顔を青くさせたタケルの頬にそっと手を添えると…
「今日は…、今日だけはお前ととことん交じりあいたい。お前が啼いても、喚いても、それでも何度でも繋がっていたい…」
長谷部の屋敷の地下でタケルを散々犯したはずなのに、それでも足りない――と高支那は言う。
タケルは何とも返事をしようがなく、ボタンを外していく高支那の手を無意識ながら止めるしかなかった。
だが高支那は、タケルの拒む手を握り返し、紐で縛られ傷になった痛々しい手首を舌で舐めとる。
タケルは不覚にも、その行為に感じたようにゾクリと身体を震わせ目を固く閉じるのだった。
拒めない――
高支那を拒むことが出来ない――
高支那の過去に少し触れたことにより、余計に突き放すことが出来なくなったタケルだ。
それは決して同情ではなく、高支那が自分を必要とするように、タケルもまた、高支那を必要としていたからだ。
高支那はタケルの胸に口づけを繰り返しながら、タケルへの想いを吐き出す。
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