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3学期始まりの悪夢
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昼休み――
北校舎3階の一番奥、高支那の個別室の前には、タケルの佇む姿があった。
ノックして入ればいいのだろうが、その足は中に入ることを躊躇う。
大晦日から正月まで、タケルの身には様々なことがあった。
高支那といったい何回身体を重ねたのか…それさえよく覚えていない。
あまりに過激で淫らだったあの瞬間を思い出すと、それだけで身体が熱く火照ってくるのだった。
タケルは微かに震える自分の身体を思わず抱きしめた。
その時…
目の前の戸が開き、高支那が姿を現す。
タケルは息を呑み、弾かれたように高支那を見上げた。
「どうした?早く入れ」
「あっ、ああ…」
高支那はあくまで冷静で、そしてちゃんと教師の顔をしていた。
まるで、あの別荘での熱い夜のことなど、何もなかったかのように…。
タケルはホッとしたような、少し寂しいような複雑な思いを抱きながら、室内に足を踏み入れるのだった。
椅子に座った高支那の姿は相変わらず威圧的で、その瞳でタケルを真っ直ぐ見つめてくる。
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