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黒い影
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「あんた、こんなところまで何しに来たんだ!!!」
タケルは車の傍までやって来ると、長谷部に掴みかからんばかりに敵意を剥き出しにした。
まさか高支那に仕返しに来たのではないかと思ったタケルだったが…
「久しぶりだね、タケル君」
運転席から顔を出した長谷部は、いやに馴れ馴れしく、どこかいやらしい笑みを浮かべていた。
その卑猥な視線に、タケルは思わず目を逸らす。
一月前…
あの地下の牢獄で、自分と高支那との激しい絡みを、この長谷部に見られていたことを今更ながら思い出し、タケルは急に激しい羞恥に襲われたのだ。
「会えて嬉しいよ。君に話があるんだ。少し付き合ってくれないか?」
長谷部はそう言いながら、タケルの手に触れ、指を絡めてくる。
その嫌悪感に即座に反応したタケルは、おもいっきり手を振り払う。
「断る。これから授業なんだ」
だが…
きっぱり言い切るタケルに、長谷部は何やら一物ありそうなあやしい言葉を投げかけてきた。
「高支那の過去を知りたくないのか?」
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