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綺麗な人(らしい)
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「真モテるね....?」
「恋人いる状態でモテてもね....」
んん?恋人だと....?
つまり僕....ってこと....だよな....
「ん、そうだよね....」
顔が熱い。きっと今僕の顔は真っ赤だろう。
「ふは、顔真っ赤、照れてるの?」
「ててて、照れてなんか....!」
照れてなんかないやい!!
「でも顔真っ赤。」
「気の所為だよ!!気の所為!」
「気の所為ではないと思うけど。
なんかこういうこと言われるとハルちょっと性格変わるね、」
「え、そうかな」
変わってないと思うけど。
「あ、戻った。」
「ん、変わってるの?」
「変わる変わる。でもそれが素なのかな。僕の前では変に気張らないで素のままでいていいから。ね?」
素のまま....。
僕は元々どんな感じだったっけな。
覚えてないや。
「わかんないけど、そうなのかな。でも、叔母さん夫婦の前じゃこんなテンションではいられなかったからそうなのかも。」
「そうなんじゃないかな。まぁ、どちらにせよ僕としてはハルが楽な方でいたらいいと思うよ。」
「ん、そうする。」
「あ、もうそろそろ来るよ。あの人。名前教えておかないとね。」
なんて人なんだろう....
「なんて人?」
「えっとね、確か、鈴木莉香....だったかな。」
「どんな雰囲気の人?」
「えっと、見た目は綺麗な人なんだと思う。多分。」
へぇ、綺麗な人なんだ。
真が女の人に綺麗って言っててちょっともやもやしたり....する....
「多分ってなに....?どういうこと....?」
「顔は綺麗だよ。うん。でもね、性格がさ....全てを台無しにしてるタイプ....かな....」
あぁ、そういう感じか....
性格ブスってこと....?
「んん、ハル、めっちゃ顔に出てる。色々と失礼だけどそういうことだよ。」
そうなのか....
「へぇ、そんな人本当にいるんだ。」
顔だけ綺麗....とか、
昔よく言われたな。
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