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温かい人たち。
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「もう....ヒヤヒヤした....父さん、あんまりハルをいじめないでくださいね?」
真もわかってた感じ....?
僕だけわかってなかったのか....
「はは、悪いな、お前に悪い虫がついたらたまらんからな。
中学時代で散々面倒なことがあったんだ。多少の警戒は必要だろう?」
「そんなこと言ったって中学の時は一方的だったでしょう....?今回の件は僕もきちんと賛成した上で協力してますから....」
「あぁ、分かってはいたのだが、母さんがな、心配だと。」
「母さん....」
「ごめんなさいね?可愛い息子だもの。やっぱり心配で。でも、遥くんはすごくいい子そうで安心したわ。なにより可愛いわ。」
ふふふと笑いながら真のお母さんが言う。
「....かわ....?」
かわいいとか....男に使う言葉じゃないよ....真もいつも言ってくるけど....
「今回の件、是非協力させて頂こう。いや、むしろ遥くんは大して動かなくてもいい。事情を聞く時のみいてくれればそれでいい。」
「いや....そんな、そこまで迷惑をかける訳には....」
「いや、いいのさ。君は今まで頑張ってきたのだろう?こういう時こそ子供は大人に頼るものだよ。私に任せなさい。」
「....はい。ありがとうございます。えと....真の....お父さん....」
「呼ぶ時は悠斗でいいよ、長くて面倒だろう?」
「っあ、はい。じゃあ、悠斗さんと呼ばせていただきます。」
「あ、じゃあ私も汐織って読んで欲しいわ!」
「はい。汐織さん。」
あぁ、なんだか、あたたかいなぁ。
家族って感じ。
「あ、そうだ、父さん。」
「なんだ?」
「ハルがあの人たちから離れたあと、ここに一緒に住んでも構いませんか?家を探すまでの間という意味ではなく、ずっと。」
「あぁ、もちろん。問題は無いよ。それに2人は恋仲なのだろう?ならば尚更問題ない。」
ふぁっ。
こ、こ、恋仲って....
バレてる....
oh......
これは....どうすればいいの....?
そう思って真を見上げると、頭をぽんとされた。
んんん....
「ええ。そうです。僕はハルを手放す気は無いので。」
「まあまあ....真に恋人が出来ていたなんて....一生ないかと思ってたわ....
しかもお相手は遥くんですって....?」
反対されるかと思い身構える。
しかし、汐織さんの反応は思っていたものとは大きく違った。
「嬉しいわぁ....この子家事も出来そうだし....たくさんお話したいわ。今度おうちにも遊びに来てちょうだい。
あぁ、とっても嬉しいわ。真。こんなかわいい恋人逃がしちゃだめよ。」
「ええ。逃がす気なんてないですよ。」
そもそも僕は逃げないよ....?
「反対....しないんですか....?」
「ええ。自分の息子が選んだ人だもの。それに自分の目でみてもとってもいい子だってわかったから。大賛成よ。」
よかった....
真....
あなたに出会えて本当によかった。
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