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覚悟してて
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そのあとは普通にお風呂に入って課題を終わらせ、2人でだらっとしていた。
「ハル、こっちおいで。」
携帯で調べ物をしていたら真に手招きをされて呼ばれた。
なんだろう。
「ん?なに?」
「隣、座って?」
ソファーに座る真が自分の横をポンポンと叩く。
言われるがままにそこに座ると横から急に抱きつかれた。
「ん....どうしたの....」
さっき思ってしまったことのせいで真に触れられることに罪悪感を感じてしまう。
「いや、ただ抱きつきたかっただけ。いや?」
「ううん。嫌じゃない。」
少し、心苦しいが。
「そう。ならよかった。」
そういってしばらくくっついていると、真がおでこにキスをおとした。
突然でびっくりしたが、嬉しい。
でも....
「ん....びっくりした....」
「ごめんね。
ねぇ、口にもしていい?」
真っ直ぐ見つめられて目線をそらせなくなる。
どうしよ....こんな、気持ちで触っていいのかな....
「....」
どうしていいかわからず黙り込んでいると、
「どうしたの?僕、なんかしちゃった?」
真にそう問われる。
「違う....ただ....」
その先の言葉を紡げずまた黙り込んでしまう。
「ん、嫌ならいいんだよ。もう夜も遅い。そろそろ寝ようか。」
そういって優しく微笑んだ真が離れようとする。
あ....や....まって....
思わず立ち上がろうとした真の服の裾を掴んでしまった。
「ん?どうしたの?」
「まって....ちがうの....やじゃない....」
何故かすごく不安で。
何があった訳でもない。
どうせすぐに同じ部屋で寝るのに。
何故だろう。
「ゆっくりでいいよ。どうしたの?」
優しく頭を撫でてくれる真の手が心地よい。
「....真に触って欲しい。」
もう、なんていえばいいか分からなくて。思っていたことを素直に伝える。
でも、絶対に嫌だろう。
だから意志を伝えるだけ。
ただ、それだけ。
「....煽ってるってことでOK?」
「ち、ちが....」
「もう、どうせ余計なこと考えてるんでしょ。また自分が汚いから触ってもらうなんて....みたいなこと。」
....正解だ....
「ほら、図星って顔してる。もう、そんなことないからね?我慢してるって言ってるでしょ?」
なんで....
「なんで我慢するの....」
「....なにこの可愛い生き物....もう、怪我してるからに決まってるでしょ。ハルはまだ傷が治りきっているわけじゃないんだから。無理させたくないの。」
そんなの....
「口でそうは言えても僕の体を見たら嫌になるに決まってる....」
「もう、おいで。そんなことないから。」
そういって正面からぎゅっと抱きしめられた。
「っ....」
涙が滲む。
「泣いちゃって。僕がハルのこと汚いなんて思うわけない。むしろどれだけ我慢してると思ってるの?」
そういって口にキスを落とされる。
「んっ....ふぁ....っぁ....」
いつもよりすごく深いキス。
息ができない。
「んぅ....んんっ....ッ....ぁ....」
酸欠で死にそうになったところで唇が離れた。
「っは....なが....い....」
でも、涙は止まった。
「....上目遣いしないで。まだ無理させたくないって言ったでしょ?」
....?よくわかんないけど....はい。
「あのね、僕はハルが思っている以上に我慢してるから。そんな時に触れたい、とかさ。煽りすぎ。....怪我治ったら覚悟してて。」
真剣な顔でそう言われる。
どうしよう。嬉しい。
「うん....」
「ま、とりあえず寝ようか。明日も学校だしね。」
「うん。」
そう言って2人で寝室に向かい一緒に寝る。
心なしか真の鼓動が早かったような気がする。
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