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何故か絡まれる
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蒼に話を聞いてもらい、そのあとは普通にお昼ご飯を食べて終わった。
結局真は来なかった。
2人で教室に戻るとまだ真は戻ってきていなかった。用事がまだ済んでいないようだ。
まだ少しだけ昼休みが残っていたから、
なにかしようと思ったが、本当に数分しか残っていなかったからやめた。
ぼーっとしていると、チャイムが鳴った。
すると、少し呼吸が荒い真が走り込んできた。
「....間に合わなかった....」
「一ノ瀬、座れ」
「はい。」
ギリギリで間に合わなかった真がとぼとぼと自分の席に戻っていく。
ふふ、なんか面白い。
普段はあんなに余裕そうに行動してるのに今はちょっと焦っていて、なんか、かわいい....?
あ....いつも2人が言ってくるかわいいってこういうこと....?
いや....でも僕はかわいくないし....
僕に言ってくることは理解し難いが何が言いたいかはわかった....
なんか....複雑....
そのあとは普通に5、6時間目の授業を受けて、放課後になった。
今日は午後練もある。
「ハル、今日部活あるでしょ?」
「うん。ある。」
「一緒に帰る?どうする?」
これは....気を使ってくれている。
昨日の件があったから。
でも、僕はもう信じるって決めたから。
「一緒に帰りたい。どっちが先に終わるかわかんないけど、真が先に終わったら待っててくれる?」
「うん。もちろん。じゃあまた後でね」
「うん。また後で」
そのまま体育館に向かい、荷物を置く。
朝練の時と違い少し暑い。
上脱ごうかな....
「あ、遥。やっほー」
向かいから理人が歩いてくる。
「ん、みんな来てる?」
「いや、僕と要先輩だけ。他はまだ来てない。」
思ったより早くついていたようで、あまり人はいない。
「了解。鍵は?」
「開いてるよ〜、ネットもポールだけ立ってる。」
「ん、準備行ってくる。」
理人にそう言って部室に道具を取りに行く。
すると、要先輩と鉢合わせた。
「お、遥、元気か?」
「はい。元気です」
「そうか。ならよかった。朝は少し様子がおかしかったから気になってたんだ。大丈夫ならいいんだ。
あ、ちょっと荷物持つの手伝ってくれるか?」
「はい。どれですか?」
「あのでかいダンボール。なんか道具色々入ってるらしくて持って来いって顧問が。」
「了解しました。」
そういって2人で持ち上げ、コートの方まで持っていく。
思いのほか軽い。
これ先輩1人で持てるんじゃ....
ま、いいか。とりあえず運ぼう。
そんなことを思っていると、先輩に話しかけられる。
「なんかあったのか?今朝元気なかった理由教えてくれよ。」
....どうするか....
「いや....ちょっと色々あって....」
「その色々が知りてえんだよ。なんだ?俺には言えねえか?」
「いや....そういうわけじゃないんですけど....」
めんどくさい....
どうするか....
「じゃあ何があったんだ?」
「いや....ちょっと友達と喧嘩....?して。」
とでも言っておけばいいかな。
実際間違ってはいないし....多分。
「ほぉ、何が理由で?」
そこまで聞いてくんの....?
「いや....ちょっと僕がわがまま言っちゃって相手怒らせただけです。」
「お前でもそんなことあるのか」
「僕だってありますよ。」
「以外だな。ま、何言ったのか知らねえがちょっとしたことで怒るようなら付き合いやめた方がいいと思うけどね。俺は。」
いや....大丈夫です....
「いえ、大丈夫そうなので」
「そうか。ならいいんだ。」
そういって要先輩はあっちへ行ってしまった。
なんだったんだ....
ま、いいや。
そのあとは特に何事もなく普通に部活が終わり、校門のところでまで行くと、真が待っていた。
「ん、ごめん。待たせちゃった?」
「いや、僕も今来たとこ。大丈夫だよ。帰ろっか。」
「うん。いこ。」
2人ならんで雑談をしながら帰る。
朝はギクシャクしてしまったが、蒼にきいてもらったからもう大丈夫。
ゆっくりと歩きながら話すこの時間はやはり楽しい。
そして、さっき気づいたのだが、真は僕に歩幅を合わせてくれている。
申し訳ないが、やはり嬉しい。
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