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慣れない外食
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なんとなく先輩のあとをついていきつつ、自分も欲しいものが無いかと辺りを見渡すが、この前買い物に来たばかりだし、先輩とは趣味が合わないようで、さっきから連れていかれる店で欲しいものを探してもいまいちピンと来ない。
「遥は欲しいものないのか?見たい店でもいいが。」
「いや....特には....大丈夫です。」
「あぁ、それでいいならいいんだが....」
「....大丈夫ですから先輩が行きたいお店まわってください。ついていきます。」
「あぁ、わかった。」
もう2時間ほどは経っただろうか。
時間が流れるのが凄くゆっくりに感じる。まぁ、楽しいわけはないのだが....
なんだか申し訳なくなってくるほどつまらない。
相手は先輩だし気も遣う。
疲れてきてしまった。
もう少ししたらお昼時か....どこで食べるのだろうか。
その後もあちこち周り、僕は先輩の後ろでぼやーっとしていた。
すると、
「遥、そろそろ飯にしようか。」
突然そう言われびっくりする。
「あ....は、はい....」
「食べたいものあるか?」
「いえ....特には....先輩は食べたいものありますか?」
別にこれといって食べたいものは無いし、ここは先輩の好みでお店を選んでもらおう。
「俺は肉が食いたいなぁ....」
「じゃあお肉がメインのお店に行きますか....?ここのショッピングモールって1階は飲食店がたくさんありますよね....」
「そうするか?遥はそれでいいのか?」
「大丈夫です。僕もお肉は好きですよ....?」
「そうか、よし、店探すか。ちょっと早いから入れるだろ。」
「そうですね、」
そういってお店を探しに歩き出した先輩のあとをついていく。
今日は完全に先輩が主体で動いてるからずっとついていくばかりだ。
別にそれがどうというわけではないが。
そしてしばらく歩き、いい感じのお店を見つけてそこにはいる。
すると席は空いていたようで普通のテーブル席に通された。
....あまり外でご飯を食べることに慣れていないからどうしていいのかわからない。
メニューを先輩に渡され、開いてみるが、どれがどんなものなのかがわからずただ困惑する。
....どうしよう....
「遥はどうする?俺はもう決めたが、」
どうしよう、待たせるわけには....
「す、すみません、早く決めます」
「いや、ゆっくり悩めばいい、俺が即決だっただけで、お前が遅いわけじゃないし、せっかくの外食だ、好きなもん選べばいい」
「あ、ありがとうございます....」
そうは言われたがあまり待たせるのも良くない。さっさと決めてしまわないと。
どうしようか....あまりたくさんは食べれないと思うから少なめのメニュー....
あ、これなら食べられるかもしれない。
目に止まったのはグラム数が少なめのハンバーグだ。
これくらいなら大丈夫そうだ。
よし、これにしよう。
先輩に決まったことを伝える。
「それだけでいいのか?ドリンクバーとかは?」
「あ、水で十分なので大丈夫です」
「そうか、じゃあ注文しちまうぞ?」
「はい。お願いします。」
そういって先輩が呼び鈴を押し、スタッフの人に注文を伝えてくれた。
あとは来るのを待つだけか....
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