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「……職員室…?なら下の階ですので、私も向かう所ですし、ご案内しますよ。」
申し訳なさそうに頭を下げるその男に軽く笑顔を作り、
再び階段を降り始める
なんだこのフワフワ。
生徒の親にしては若すぎるし、卒業生?
………が迷うわけ無いか。
俺はストレートロングの美女を探してたんだよ。
それがどうだ、現れたのは今まで一度も見た事がない
フワフワ頭の男じゃないか。
でも何か、なんていうか…雰囲気とか香水とは違うふんわりと香る甘い匂いには覚えがあった。
会ったことある?…わけ無いか。
眠すぎて頭まわんねー。
まぁ何でもいいや
後ろからパタパタと俺と同じタイミングで音がしたので
特に振り返ることもなく職員室へ向かった。
――カラカラ…
建付けの悪い扉を控えめに開けるのはなかなか難しく、
少し大きな音を立てて職員室に入ると数人の教師がこちらに目線を向けた。
そりゃそうだよな。
謎のフワフワ頭引き連れて入ってきてんだから
いつもこの時間は職員室の奥の奥で優雅に新聞読んでる教頭が
なぜか目を輝かせながら
俺の横を通り抜けて
――すぐ後ろでぴたっと動きを止めた
「氏原先生!おはようございます!保健室にもいらっしゃらないようでしたので探しに行こうかと思っておりましたが…
高木先生といらっしゃいましたか!」
”保健室”というワードは、今朝のHRで
半分寝ぼけながら確か口に出したような、無いような
…なんとなく記憶があった。
お世話になりますだかなんだか後ろで話している内容を聞く限り、間違いなさそう。
コイツが例の…。
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