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”そんなとこも――。”
その先に続く言葉を口に出そうとして、ハッとした
俺は今、何を言おうとした…?
出かけた言葉を飲み込んで、代わりに幸人にキスをした。
もうフワフワしてる幸人は俺の方を見る事無く
息を切らせながらキスに没頭していた
―――よかった。
今、見られたらどんな顔をしているかわからない
熱くなる目頭に思わず眉を寄せ、ひたすらに幸人を
溺れさすように深くて激しいそれを続けた。
弱い所を知っているからこそ、そこばかりを攻めて
幸人がどろどろに蕩けていくのを見ながら
歯列をなぞって奥に引っ込んだ舌を自分のそれで
強引に絡め取って、幸人が漏らす吐息すら全て飲み込むように、深く、深く
時間がどのくらいたったかもわからないままに。
「…はっ、はぁ…こーめい……?」
必死に空気を取り込みながら肩を揺らす幸人が
俺の行動に流石に疑問を抱いたのか
心配そうな面持ちで俺の頬を冷たい手でそっと撫でた
「……何か、あった…?」
「…なんも。」
頬に添えられた手を逆に絡め取り、チュッと
音を立てて口付けるとピクンと震えた
俺を見つめる瞳も、触れた手も汗の伝う首筋もそこに張り付く髪の毛も、声も、それを発する口元も
幸人の全てが愛おしい
絡ませたこの手を離したくない
この想いを全部全部、伝えたくて声に出したくて
でもそれは叶わなくて、壊れそうになる程胸が痛んで
それでも幸人が傷んでしまわないように
伝えたい言葉も、声に出したい気持ちも
必死に押し殺してようやく俺は口を開く
「…おら、続けんぞ。折角ナカも綺麗にしたしな…?」
赤く染まる幸人の顔、意地悪に笑う俺
うん、いつも通りだ。
大丈夫、うまくいってる
俺には、これが精一杯―――。
既に先程の行為によって少し解されて柔らかくなった
後孔にそっと指を這わせる
期待していたとばかりに蕾をキュンキュンさせるそこに
何の躊躇いもなく指を押し入れた
その日、俺達は外が薄明るくなるまでお互いを求め合い
何度も果てて、はじめに敷いたバスタオルなんて全く
意味をなさないほどに幸人のベッドを汚して
フラフラになりながらシャワーを浴びた。
もちろん、身体を支える程度の手伝いはしたけれど
幸人が嫌がるので、風呂に入るのは別々で。
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