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氏原side‥₂
癖の悪い康明の右手がズボンの中に忍び込み、
下着越しに緩く勃ちあがるそこを刺激する。
何とか彼の手の動きを阻止しようと自分の手を伸ばすが、そんなのお構いなしに康明は手を動かし続けた。
その理由は僕が本気で拒否をしていないからだ。
「ね、もぅ………ばかっ、ぁ…」
「嫌がってねーじゃん。」
その通りだ。ダメだとわかっていても身体は求めてしまうし嫌がる理由なんてどこにもないんだから。
でもこんな昼間から何してるんだって我に帰ってしまえば
理性がまだ残っているうちに止めておかないと、いつか何ともならなくなる事もわかる。
このまま本能に身を任せてしまいたいのをぐっと堪え、
康明の手を握っている自分のそれに力を入れた。
「幸人、勝負するか。」
「え?」
唐突に康明から言われた言葉は
想像もつかないもので、思わず強張っていた身体の力が抜けた。
「今から2人でしあって先にイったほうが負け。
俺が先なら忘年会に参加するし、お前が先なら忘年会には参加しない。…どう?」
ニヤリと黒い笑みを浮かべる康明。
この顔は本気だ。
余程忘年会に参加するのが嫌なのか、
ただその行為をしたいだけなのかは知らないけれど
その目は自分が負ける事なんて絶対に無いという自信に溢れていた。
そんな余裕を見せつけられると、僕の中の負けず嫌いが頭角を表す。
「……受けて立つよ。」
僕だって男だ。
僕だってプライドくらいある。
僕だって康明の弱いところや好きなところを知ってる。
僕だって
僕だって
負ける気はさらさら無い。
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