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訓練兵時代 喧嘩友達
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早朝、まだ日も昇り切っていない頃。僕はなんだか目が覚めてしまったので、周りの皆を起こさないようにして部屋を抜け出した。ちらっと見たところ、エレンとジャンの姿も見当たらなかったため、恒例の早朝組手かと呆れる。
エレンとジャンは月に何度か、喧嘩をしている訳でなくとも早朝に抜け出し、組手を行っている。もうずっと前からだ。エレンにとってはいい運動になって、ジャンにとっては日頃の鬱憤(見当違い)をぶつける機会になるからだと僕は思っている。
このことを知ったのは本当に偶然のことで、2人にはまだ気付かれていない。まぁ実際、気付かれたところでどうということもないのだけど。
顔を洗うために井戸へ向かうと、2人の声が少し遠くから聞こえた。やっぱり、と思ってそちらへ目を向けると、丁度ジャンが美しい放物線を描いて、地面へ背を強かに打ち付けたところで。うわぁ痛そう、と顔を青褪めさせていると、エレンがこちらに気付いたようで手を振ってきた。振り返すとエレンがジャンを置いて駆け寄って来たので、苦笑しつつ歩み寄り、おはよう、と声をかける。
「おはよう、早いなアルミン」
「そっちこそ。エレンは相変わらず容赦ないね」
「容赦なんてされても腹立つだけだろ」
「まぁそうだろうけど。ジャン、大丈夫?」
「これくらい屁でもねぇっての」
そうは見えないけど。腰にきたようで、まるでおじいさんのように背を丸めてよろよろと歩くジャン。見ているこちらが痛くなるよ。
「これで142勝だな。お前ちょっとは学習しろよ」
「因みに何戦中?」
「142戦中」
「……ジャン、」
「言うんじゃねえ次こそぜってぇ勝つ」
励ましの言葉を掛けようとしたら遮られた。うん、それでこそジャンだ。次では無理じゃないかと思ったけれど、まぁそのうち1回くらいは引き分けになるといいね、との思いを込めて微笑みかけた。……1000戦目くらいで。
「ジャンとエレンってさ。まぁ特にジャンが一方的にだけど邪険にしているみたいに見えて、実は結構仲良いよね」
「確かにそうかもしれない。……妬ましい」
「あはは、ミカサ。それを君が言ってしまったら、2人の確執が決定的なものになってしまいそうだ。まぁジャンが一方的に」
「……そう?何故?」
「……うんまぁ、ミカサはそのままが一番いいと思うよ」
「時々、アルミンの言葉は難しくてわからない」
「いいんだよ、それで」
背後ではまた2人が何やらわちゃわちゃしている。頑張れジャン。まぁエールを送ったところで、僕は何においてもエレンとミカサを優先するけどね。
……………
若干下衆ミンがログインしている。
あああ長いこと小説から離れていたため何がなにやら。そもそもね、私しばらく数学と化学しかやっていなかったものですから、日本語がわからなくなってきております。お勉強し直します。
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