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ちっちゃくなっちゃいました
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「…いやだって、いったじゃないですか」
涙目で頬をほんのり染め、拗ねたように口を尖らせながら文句を言うのは、見た目儚げなのに中身超男前な黒子テツヤ。…のようなものだった。
驚きのあまり声も出ない口も塞がらない、そんな誠凛の面々の前に、それはそれは爽やかな笑顔を湛えた魔王様がいらっしゃった。
魔王様、もとい赤司征十郎の腕のなかには、曰く『機密事項だよ。詮索したら…わかってるね』という方法(まぁ、嫌がる黒子に無理やり何かをしたのだろうことは予測できる)で目測3歳程度になってしまっている黒子が。
「どうだい、かわいいだろう。うちのテツヤだ」
「ぼくはきみのものになったおぼえはありません」
「照れているのか」
「…もういやです、かがみくんたすけてください」
何がなんだかわからない状況ではあるが、精神も後退しているのか黒子がガチ泣きしようとしていたため、火神が咄嗟に抱え上げた。
「おや。…まぁ、僕は大体満足させてもらったからね。あとは君たちにお裾分けしよう。残念ながら僕はこれからやることがあってね、面倒を見ることができないんだ。3日もすれば元に戻る筈だから、それまでどうかかわいがってやってくれ」
じゃあね、と軽く手を振りつつ去って行く赤司に、誰もじゃあやるなよとつっこむことはできなかった。
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