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最初に緑色の綺麗な羽根を広げたクジャクを見て、二人で大騒ぎをする。凛に促されて次の場所へと、たかきよくんと手を繋いだまま移動する。珍しい鳥や小動物を見た後に、カバやゾウの大きな動物、ライオンやゴリラを順番に見て回った。
一気に見て回ったから、お昼を過ぎた遅い時間になってしまって、僕のお腹がグウと鳴る。
凛がクスリと笑って、僕の頭を撫でながら言った。
「お腹空いたね。あそこの休憩スペースでご飯食べようか」
「「うんっ」」
二人揃って大きく返事をして、僕とたかきよくんは、机と椅子がある場所へと走り出した。
たかきよくんのお父さんが、「おいっ、気をつけろよ」と言いながら、凛と一緒に追いかけて来る。
「先に手を洗うよ」と凛に言われて、近くにある水道でよく手を洗って机がある場所に戻り、お弁当を食べ始めた。
昆布とツナと梅干しのおにぎりがあって、僕は昆布を、たかきよくんはツナのおにぎりを食べた。あとは唐揚げと卵焼きとブロッコリーがあって、唐揚げが大好きな僕は、片手におにぎり、片手にフォークに刺した唐揚げを持って頬張った。
凛は、「そんなに上手じゃないから」と言うけど、唐揚げも卵焼きもすごく美味しい。
僕が何回も「美味しい!」と言うから、凛が嬉しそうに笑って、「じゃあ、青藍がいる間にまた作ってあげる」と言ってくれた。
いろんな動物を見てたかきよくんと喜んで、凛の美味しいお弁当を食べて、僕はとても幸せな気分だった。
僕だけでなく、たかきよくんも、たかきよくんのお父さんも、凛も、皆んな笑顔だった。
お弁当を食べ終わって、たかきよくんが眠そうに目をこすり出したから、「そろそろ帰るか」と言って、たかきよくんのお父さんが、たかきよくんを抱き上げた時だった。
「見つけた…」
凛の後ろから低い声が聞こえて、僕とたかきよくんのお父さん、凛が、一斉に振り向いた。
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