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教卓の下 4
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--もさ
泰斗は音がしたと思い、キョロキョロと辺りを見渡す。特に何も無い。
--もさ
今度は明確に捉えた音の方向は、今泰斗が使っている教卓の下の方からだった。
Gだと思い、慎重に生徒達を驚かさない様に下を見た。
「……っ!!!」
下を見て声が出そうだった口を咄嗟に手で押さえた。
驚いた。
Gがいた訳では無い。
驚いて、冷静になろうと深呼吸をした。
そして、見間違いだと思い、もう一度下を覗くと、まだ居たのだ。--人間らしきものが。
暗いからなのかと思い、座っていた椅子を少し、後ろに引こうとしたら、ガッっと音が鳴る。静かな教室。
小さな音でも大きく聞こえる。前列の生徒は少し顔を上げたが気にした様子はなかった。
少し明るくなって、もう一度下を覗く。
二度見ならぬ三度見だ。
今度は顔の輪郭が少し見えた。輪郭だけで分かる美人さ。
相手はなんでか、こちらをじーっと見ている。
思はず、泰斗も相手をじーっと見つめ返す。
約十秒。目を逸らさずにじーっと、見つめあっていた時間だ。
十秒の間で泰斗は自分の体の変化に気が付いていた。
頭がクラクラし、どくどくと脈がわかりやすくうっていた。
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