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Re start2 ー清四郎ー
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秀のまっすぐな目。
見つめ返すと今まで俺達の間にあった微妙な距離を秀が詰めてきた。
「俺、あの時…清四郎に言えなかったから…今日言いに来たんだ。
清四郎、俺…清四郎のこと好き。」
本当にまっすぐで澄んだ目をしていた。
夢なのだろうか。
だとしたらどれだけ幸せだろう。
でも、これは恐らく現実で…秀は十年もの間、俺を好きでいてくれたのだろう。
ホント、お前は可愛いな。
俺は目の前に座る秀をでききるだけ優しく抱き締めた。
久しぶりに吸い込んだ匂いは紛れもなく、秀のモノで懐かしさと安心感が酷く込み上げてきた。
「ありがとう。
俺も、お前を愛してる。」
「ホント………??」
「あぁ。」
その震える声で秀が泣いているのがわかった。
そっと頭を抱いて撫でた。
抱き返してくる腕は相変わらず細かったが、少し逞しくなった気もする。
「清四郎………。」
「なんだよ。」
「すきぃ…ふっ……だい、好きぃ………っ。」
「わかった、わかったから、泣くなって(笑)」
「だってぇ…ずっ、と……会えっ、なくて………っ、じゅ、ね、ん……たって…やっと会え、た、からぁ……。」
もう本格的に泣き始めた秀は一生懸命に話してくれる。
それが可愛くて可愛くてたまらない。
俺は秀を抱きあげて膝の上に座らせた。
大粒の涙が次々に溢れてくるその大きな目。
薄桃色の柔らかそうな唇。
ふっくらとした色白の頬。
全部可愛い。
愛しくて愛しくてどうしていいかわからない。
やっと、この腕のなかに戻ってきてくれた俺のたった一人の愛する人。
「清四郎…あんまり、見ないでよ…なんか恥ずかしい…。」
「もっと見せろ…。」
「やだって。」
「秀…な??」
「~~っ////」
少し大人になっていた。
それでも、変わったようで変わってない。
俺が愛した秀のまま。
そんなことを思いながらしばらく抱き締めて、見つめあって、どちらからともなくキスした。
深く、ゆっくりと。
自然に秀の手をとって寝室へ連れていくと、秀も気がついたのか少し照れている。
その顔が俺を煽るということも知らずに。
そしてまた、キスをした。
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