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お風呂[らだみど]
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らだside
「らだおくん、一緒にお風呂入ろ」
今日もみどりくんが可愛い
同棲を始めてかれこれ2ヶ月
最近、みどりくんから一緒にお風呂に入ろうと誘われるようになった
正直、とても嬉しい
「ん、いいよー」
「ヤタ-」
彼は嬉しそうに俺の手を引いて風呂場に向かう
風呂場には既に着替えが置いてあった、彼が準備してくれたのだろう
「みどりくん、最近よくお風呂に誘うよね。何で?」
少し理由が気になった
今まで近くに座る事すらも恥ずかしがっていた彼がお風呂に俺を誘い、それから一気に距離感が縮まったのだから
「ンー、気分」
「いやいやいや…」
そんな訳ないだろう
本当に気分なのだとしたら相当な気まぐれだ
すぐお風呂に誘わなくなる筈だろう
「そんな事より、早く服脱いでよ。俺先入ってるから」
「え?あ、うん、ごめん」
いつの間にか彼は服を脱ぎ終わっていた
俺も早く入ろうと服を脱ぐ
中に入ると既に彼は湯船に浸かっていた
相変わらず早い
俺が頭を洗っているとみどりくんは俺の事をずっと見つめている
其方に軽く目を向ければ、それに気付いて彼は目を逸らす
とても可愛い
頭を洗い終えて、俺も湯船に浸かる
そうすると彼は立ち上がって、背を向けて俺の上に乗る
まるで親子のようだ
「みどりくーん、重たいでーす」
「我慢して」
退く気は無いようだ
正直に言うと重たい
彼も一応成人男性だ
ただ、好きな人でもある
触れ合えるのは、とても嬉しい
「みどりくん」
「ナニ」
素っ気ない態度だ
「どうして俺の事お風呂に誘うの?」
「…別ニ」
彼は首を何度も横に振る
きっと何かあるのだろう
そう思いつつ、彼をそっと抱き締める
「みどりくん、教えて?」
彼の肩が微かに揺れる
こうされるのに弱いらしい
「…構ってくれるから。ずっと、触ってられるし…」
可愛い、と思ってしまう
いや、彼は可愛いのだ
「そっか」
俺はそれだけ言う
彼の事を、また一つ知れた気がする
今日もお風呂が暖かい
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