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2.優の金髪
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「俺、金髪やめよっかな〜」
俺は、隣にいる健也に言う。
「え〜、なんで?似合ってんじゃん」
健也はそう言いながら、階段を降り始める。
俺と健也の家は近く、駅まで毎日一緒に行っている。
駅の反対側に住んでるのが、彰人と光。
駅で合流して、一緒に行くというのがいつもの流れだ。
「おはよ〜」
向かい側から、大はしゃぎで走ってくるのが光。
「はよ」
眠そうに、歩いてくるのが彰人。
「ねえ、聞いてよ〜!ゆーくん、金髪やめるんだって」
健也が、2人に話す。
「なんでぇ?似合ってるのに」
少し悲しそうに、光が言う。
「高校デビュー失敗したの?」
ニヤニヤしながら、彰人が言う。
「ちっげぇよ、ボケが」
俺は、彰人に中指を立てる。
それを見た彰人は、「こわぁい」なんて言いながら、光の後ろに隠れるふりをする。
腹が立つやつだ。
俺だって本当は金髪をやめたくない。
だが、俺は今日
ついに、担任に直々に呼び出しをくらったのだ。
朝から職員室行きだ。
理由は、この髪しかない。
多分。
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