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5.これは、俺命令だ
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「で、俺は説教されんの?」
学校中を探し回ってやっと見つかった彰人は、化学実験室にいた。
普段は、誰も入れないようになっているはずの教室に何故いるのかわからないが、それは置いておこう。
「説教しに来たって言いたいけど、今回は違う」
俺は彰人への怒りを鎮めて、彰人を見る。
彰人は、訳が分からないという顔をしてこっちを見る。
「授業に出ろ」
「嫌だ」
即答かよ・・・
「じゃあ、もし俺じゃなくて光に言われたとしたらどうする?」
「出る」
これも即答かよ・・・
「やっぱりさ、あいつの言う通りだわ」
俺は彰人に聞こえるか、聞こえないかという声の大きさで呟く。
「なんで、光にスマホ貸した?」
俺は彰人に聞く。
「貸してって言われたから」
当たり前のように、彰人は言う。
こいつは、光以外のやつが携帯を貸せって言っても絶対に貸さない。
要は、彰人は光に甘すぎるのだ。
というより、俺たち3人が光に甘すぎる。
俺は決意した。
「俺達は、今日から光を甘やかすのをやめる。
これは、俺命令だ!!!」
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