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12.光への感情
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結局、健也とは作戦会議をしなかった。
俺がサボった分の授業のノートを写させてもらって、どうでもいい話をして、健也は帰った。
帰ってから、だ。
俺は健也の言葉がずっと頭から離れなかった。
「俺が、光のことを好き」
口に出して言ってみても、馬鹿馬鹿しくて笑える。
俺は、男。
あいつも、男。
俺が好きなのは、女の子。
頭が良くて、巨乳で、綺麗めな子が好き。
馬鹿だし、胸もないし、どちらかと言うと可愛い系。
可愛い系・・・?
俺は、あいつを可愛いと思っているのか・・・?
光は確かに愛されキャラだし、優しいし、天然だ。
褒めたらすぐ喜ぶし、あいつの笑顔は好きだ。
ずっと、守ってたいと思う。
でも、好き・・・?
もし俺が光を好きだとしても、友達としての感情ではなく、恋愛感情の好きではない。
何もかもに熱心で、純粋で、信頼できて、小学校の頃から全く変わらないあいつが
すぐに顔に出て、しょうもないことに喜んで、自分の感情に素直で、友達思いで・・・
そんなあいつの事が・・・
俺は、好き。
そんなわけない。
俺は考えれば考えるほど、頭がパンクしそうになる。
結論を出す前に、俺は無理やり目を閉じた。
怖かったから。
分かってたから。
俺は、光のことが・・・
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