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27.気まずさがすごい
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「広い!!」
光は部屋に入るなり、大騒ぎだった。
伊藤たちの班はまだ来ておらず、光のやりたい放題になっていた。
8人部屋ということもあり、とても広い部屋だった。
「わ、すご。めっちゃいい景色」
健也が窓の外を見る。
「光、あんまりはしゃぐな」
彰人が呆れたように、部屋の真ん中で寝転んでいる光に声をかける。
5分後、
「うっわ〜、広いな!!」
入口付近から伊藤の声がして、伊藤の班の4人が入ってくる。
「ほんとだぁ〜」
宮田が嬉しそうに部屋を見る。
「まあ、まず布団敷くか!」
伊藤がそう言って全員が動き始める。
部屋の真ん中で区切って4人分ずつ布団を敷いていく。
敷き終わって、無言が続く。
「布団の位置決めようぜ」
空気を変えるように、伊藤が言った。
「そうだね」
俺が答える。
まだ全員が距離感を掴めていないようで、伊藤が仕切るのに任せっきりの雰囲気だった。
「んー、このメンバーってあんまり話したことないやつばっかなんだよな〜」
伊藤は少し考えながら、いい案を思いついたと上を向いた。
「ジャンケンで決めよう!」
伊藤が言いたいことはこうだ。
右の奥から手前までを1〜4番。左の奥から手前までを5〜8番とする。
最初に勝ったものが1番。1番負けたのが8番というように決めていく。
という単純なものだった。
「別にそれでいいんじゃない?」
宮田は笑顔で言う。
誰も異論はなかった。
「じゃあ、じゃんけんしようぜ!」
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