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20XX年、日本。
科学技術の発展により犯罪が爆発的に増加、それに伴い政府は新たな法律を制定した。
通称「奴隷法」。
牢屋で刑に服していた犯罪者達は、奴隷専門学校という政府の機関に移され、罪の重さに応じた奴隷として育成された。
軽い刑であれば、賃金なしで働くことが主でありこれに属するものは上級奴隷と呼ばれる。
それに対して、殺人などの重い罪を犯したものは性奴隷として長い間扱われる。
彼らは下等奴隷と呼ばれ、あらゆる苦痛に耐えなければならない。
下等奴隷は、個人に買われる場合もあれば、企業の接待に用いられたり、公園のトイレに設置されることもあった。
この法律の制定により、数年後犯罪者は一気に減少し国には平和が戻りつつあった。
しかし、ここで問題が生じる。
ある専門家が50年後の日本についてたてた仮説によると、あまりにも犯罪者が減ってしまい、奴隷がほとんどいなくなったことで平和ぼけした一般人に対し、奴隷法の恐怖を目の当たりにしていない若者が大量殺人やテロなどを起こす可能性が出てきたのだ。
この仮説に多くの評論家も賛成をし、世論調査などを繰り返し出来た法律。それが『学校推薦奴隷化』である。
「学校推薦奴隷化」とは、一定数の奴隷を常に確保するために出来た法律である。
高校1年の段階で、個々の学校で決められたやり方により一人奴隷を選び、その奴隷をこれも学校で選ばれた一人が奴隷育成係となって積極的にいじめ奴隷法の怖さを若い内から植え付けるのが目的である。
(育成係は2人まで補佐役を選ぶことができる。)
必ず犠牲者が出ると言うことで批判の声も上がったが、国の平和を守るために多少の犠牲はやむを得ないということで通された法律でもある。
奴隷となった彼らは、通常25歳まで奴隷として扱われる。
一般的に女子の場合は上級奴隷、男子の場合は下等奴隷として扱うことになっている。
これは男子の方が体力があり妊娠の心配がないことが主な理由である。
奴隷として選定された者たちは、1度学校を退学という形になり、学校推薦奴隷専用の専門学校へ2週間通うこととなる。
そして、奴隷としての心構えを学んだ後育成係のいるクラスへと再度入学することとなるのだ。
高校卒業後は、25歳までの間育成係の元で飼われるか、または育成係が手放す場合は補佐役の元へ行くか、政府管理の下企業などに飼われることとなる。
そして、奴隷側には見えない首輪がついている。
それは奴隷に選ばれた日につけられる入れ墨と、家族の存在である。
入れ墨はマーク、場所共に学校指定であり、奴隷としての証であると同時に解放された後の就職が有利になる保証書でもある。
学校推薦奴隷と育成係は大きな負担が伴うためその後の人生がある程度保障されるようになっている。
しかし、奴隷の場合はそれでもあまりのつらさに逃げ出そうとする者も多い。
そのため、奴隷が何か大きな過ちや、逃亡を図った場合には、その家族は人権を奪われ奴隷として罰を受けなければならないこととなっている。
この決まりから逃れるために、奴隷になった子供と縁をきる家族は一定数存在する。
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