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Side story:新庄 良【7】
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それから何回も何回も、中村は俺を逝かせた。
俺のものをしごいて
穴の気持ちいいところを何度も擦って
乳首を舌で転がして
中村のものを俺に入れて
何度も何度も一緒に果てた。
言葉にすれば、幸せな恋人のような行為に、俺は涙を流す。
何度も心の中でやめてくれ!と叫ぶ。
だけどそれは伝わらない。
伝えられない。
時折俺の目を見る中村は、怯えているようにも見えた。
今までの自信たっぷりな、目をした中村はいない。
俺達は踏み入れたことのない、道なき道を歩き始めていた。
俺が限界を迎え、気絶し目を覚ますと、体は綺麗になっていた。
けれど洋服は着せて貰えず裸で、後ろに回され手を拘束している紐は見えないが、両足を結ぶ紐はよく見える。
どこにでもありそうな細い紐に身動きが取れなくなっている自分が情けなくなった。
バタン
「おはよう、ご飯食べよっか。」
中村が部屋に入ってきてそう言うと、やっと俺の口に貼られたガムテープを剥がした。
自分の唾液でベトベトになっていたガムテープは簡単に剥がれて、俺は初めて自分の言葉を中村に届けられるようになった。
「なんでこんなことするんだよ!!!!」
「……新庄、ごめ「謝る位なら初めからすんなよ!!」
「…………。」
「こんなことしたってすぐにばれるからな。帰ってこなかったら親が探しに来るだろうし、第1お前の親にだってすぐに見つかるんだからな!!お前はそうなったら……奴隷になるんだぞ……」
「新庄、俺のこと心配してくれてるの?」
「違えよ!!俺はお前のことなんて、別に……」
喋り出すと、言葉にまだ中村を好きでいる自分の想いが溢れておることに気づき、泣きそうになる。
その涙を俺は必死でこらえた。
「でも、ごめん。新庄のことまだ返せない。」
「はっ!??お前、目を覚ませよ!!」
「お前の親にはテスト中、俺の家に泊まるって連絡してあるし、俺の親はどっちも出張で帰ってこない。」
「…………なんだよ、それ。」
「学校には俺が新庄に成りすまして休む連絡いれた。だから、このことは俺達以外誰も知らない。」
「…………お前は、俺をどうしたいんだよ。」
「ごめんね、新庄、大好きなんだ。」
それだけ言うと、中村はまた部屋から出て行ってしまった。
目が潤んでいて、凄く辛そうに見えた。
……お前が辛そうにしてるんじゃねえよ。
それから、3日間テストが終わるまでの間、中村は俺のことを監禁した。
食事中以外は、口を塞がれていて話すことさえできなかった。
テスト期間が終わり解放され、中村の家を出ると、俺は最初当てもなくトボトボと歩き、気がつけば交番の前まで来ていた。
…………ここで俺が中村のこと話せば、俺は奴隷にならない。
………中村が奴隷になって、全てが終わる。
………………。
しばらくの間、交番の前にいたのだと思う。
中にいた警察官が、俺の前へ来て
「どうかしましたか?」
と声をかけてきた。
「…………。」
「君大丈夫?何かあったの?」
「…………。」
「どうしたの!?泣いてるよ。何かあるなら遠慮しないで言ってごらん。」
「………………何でも、ありません。」
それだけ言うと、俺は全力で走って、そのまま家へ帰った。
涙が溢れて止まらなくて、その止め方も分からなかった。
久しぶりの家、自分の部屋で俺は一晩中泣いた。
ベッドのシーツがぐしゃぐしゃになるまで泣いた。
俺は、中村が、憎いのに、
好き。
それから3日間、俺は言い訳をつけて学校を休んだ。
そして、4日目の朝、奴隷となったのだった。
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