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初めての研修
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楓の後について食事場所まで行くと、俺は思わず、えっ!、と声を上げた。
一階にある俺たちの部屋の扉を抜け廊下の奥の方へ進んでいくと、階段があり、上がった先は一つの大部屋になっていた。
そこに俺達と同じ奴隷として連れてこられた30人ほどの男子達が、自分や楓にもついている首輪をつけ、縦一列に並び、四つん這いで裸になって食事をしていた。
まるで犬のように口だけで、銀色のペット用の皿のようなものに入ったエサを黙々と食べている。
四つん這いになっているため、顔を上げると前の人の尻や穴が見えた状態になってしまう。
その異常な光景に足がすくんだ。
すると楓は、大丈夫だ、と言うように繋いだままの俺の手を強く握った。
そして列の端の方へと歩いていき、列の最後尾まで行くと、着ていた真っ白な丈の短いワンピースのような服を脱ぎ、俺の手を離してゆっくりと四つん這いになった。
楓から離れた手から、不安が沸き上がってくる。
俺も同じようにしないといけないのか。
ちらっと部屋の端を見れば、警備員のようないかにも強そうな男達が間隔を開けて立っており、催促するかのようにこちらを見ている。
俺はためらいながら、まず同じように着せられていたワンピースのような服を脱ぎ始める。
ちらっと角度が変われば見えてしまっていた下半身から徐々に露わになっていく。
屋内にいるのに、むき出しになっていった場所からだんだんと風を感じる。
それが余計に恥ずかしさを増長させた。
そして脱ぎ終わると、俺はその服をみんながやっているように床に敷き、その上に四つん這いになった。
本当に自分が首輪をつけられたペットになったように思った。
すると、それを見ていた警備員のような男の一人が、食事、それから水、どちらも簡易な皿に入れて俺の前へ差し出した。
野菜や、肉、白米、など様々な食材がごちゃまぜになっている。
「食え。」
男は一言俺に命令をする。
「…………。」
「なんだ、その目は?」
手を使わずに食事をしたことなどないため、やれと言われてもすぐにできるはずなどない。
俺は男の方を見るが、男は心を揺さぶることなどなく、淡々と仕事をしているようだ。
「食わないなら、罰則だ。いいのか?」
「…………食べます。」
俺はそう言うと、ゆっくりと顔を皿に近づけ、中に入っていたブロッコリーを口でつまんだ。
しかし、上手く食べることが出来ず服の上へ半分ほど落としてしまった。
俺は思わずそれを拾おうと手を動かそうとするが、それは男によって阻止された。
「痛っ!!!」
男は動かそうとした俺の手を足でぐっと踏んだ。
手に鋭い痛みがやってくる。
「口だけを使え。今俺の足が踏んづけているのは手ではない。前足だ。」
「……っはい。」
俺は痛みと言葉で零れそうになる涙を抑えながら、何とか返事をした。
そしてやっと手から足が離されると、少し屈んで落ちたブロッコリーの破片を口でくわえた。
なんとか口の中へ入れると何度か噛み飲み込む。
そして、また皿の中へ顔を突っ込み食材をなんとか口の中へ入れて、飲み込む。
口の周りがベトベトになっても拭くことは出来ない。
すぐ目の前には楓の尻穴。
食べ物の味など分かるはずもなかった。
くそっ!なんでこんなこと……!
そう思うけれども、どうしようもできない自分が惨めに感じる。
それと同時に、逆らえずどんどん奴隷に染められていく自分が怖くなった。
俺はこれからどうなってしまうのだろう。
今、昨日の夜のように楓と意味のないおしゃべりがしたい。
くだらないことでバカだなって言いながら話がしたい。
けれど、今楓が俺に向けているのは尻穴だけで、楓がどんな表情をしているのかさえ見ることが出来なかった。
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