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夢の中のような現実
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「奴隷、同士の………うわっ!!!」
突然冷たいものが穴へと入ってきた。
その冷たさに体がビクッとなった。
楓も同じ事をされたらしく少しびくついたのが紐や鎖越しに伝わる。
山口は何かを取り出すと、それを俺の目の前に出した。
真ん中から両端に向かって少しずつ太くなっているその棒には、突起のようなものが2つついている。
今まで見たことのない不思議な形をしていた。
「これはエネマグラと言って女のように射精せずに逝くことができる道具だ。市販で売られている物と違って、これは国で開発した物だからな、奴隷同士でセックスが出来るよう特別仕様になっている。…中で逝くことを覚えたらもう普通の快感じゃ物足りなくなっちまうだろうな。」
山口はそう言って、そのエネマグラと呼ばれる道具で俺の額をぴしゃっと軽く叩くと、それを花見に渡した。
今日の花見は何か不満なことがあったのかひどく不機嫌で無口だ。
それが異様な威圧感があり、本能的に逆らってはいけないとひしひしと感じる。
花見はなんの躊躇いもなしに、エネマグラをまず俺の中へズボズボと入れていく。
「……うっ!!」
細いため痛くはないが異物感が凄く、こんなもので快楽が得られるなど到底思えない。
初めてここを排泄物を出す目的以外で使ったときには、すぐに気絶してしまったためあまり記憶がなかったので、ほぼ未知の世界に不安が募る。
その時。突起がある一点を掠めた瞬間。
今まで感じたことのないようなゾクソクとした感覚が体中を走り回った。
「…あっ!…なに、これ……。」
その反応を見て、花見は棒をそこで止めた。
突起の触れている場所は、ジンジンしていて、それから熱が全身に広がっていく。
「あっ………うぅ…」
楓の甘い声が聞こえてきた。
それと同時に、楓に引っ張られて後ろに少し反り返る。
自然と体に力が入ってしまった。
その時。
エネマグラが微妙に動き、突起が良いところを突いた。
「はぁんん…あっ…」
変な声が出てしまう。
抗えない快楽に、頭がボーとしてくる。
「あっ!あぁ……んんっ」
気がつけば楓にもこの棒の逆側が入っているようで、俺達は手足だけでなく穴まで繋がってしまった。
俺が力んで棒を動かしてしまうと、俺だけでなく楓の中も刺激される。
それは確かにセックスをしているような感覚で、けれど楓の顔が見れないため、犯されている感じがした。
「あっ、はあっ、……あっ、んあっ」
「んんっ、はっ、あっ…んん…あっ」
一度動き出してしまった棒はもう止まらない。
俺たちが自分の力でそれを動かしてしまう。
止める方法は簡単なのに、止めることが出来ない。
2人の間のほんの少しの隙間を、もうどちらのものかも分からないあえぎ声が埋めていく。
「随分と気持ちよさそうだな。もうこんなに勃たせて、すぐ逝っちまいそうだな。」
「はあっ、んんっ、ああ」
「うっ、あっあっ、んんん」
山口の声が遠く聞こえた。
気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい、気持ちいい
これだけが頭を支配するほど、強い快楽に襲われる。
さらに、楓と繋がっているこの感覚に、なぜか興奮してしまう自分がいた。
涙が零れてくる。それは悲しみがこぼれた訳ではなかった。
未知の世界の扉を開けてしまいそうな、喜びにも似た、快楽への涙だった。
扉の先には眩しくて目も開けられないくらいの衝撃が広がっているような気がして、フラフラと扉に手を伸ばそうとしている自分がいる。
その時、男の生臭い匂いが目の前を覆った。
夢の中のような現実が、一瞬地に足つく。
涙の狭間から目の前を見ると、そこには太く、大きな、そりたったペニスがあった。
驚いて見上げると山口が仁王立ちになって、俺を見下ろしていた。
「ほら、奉仕するんだ。もっと口を開けろ。」
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