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「―――という感じです」
侑舞が話し終えると姫宮先生は「うーーーん」と悩まし気な声を出した
まぁそうなるよな
状況は最悪なわけだから
「とりあえず侑舞くんは言いたいことは言えたみたいね」
「そうですね」
「んー。難しいわね~。ちなみにだけど、侑舞くんはどう
したい??」
「兄さんともう1度ちゃんと話したいです。兄さんは自分
を責めたり、俺に謝ってきましたけど、俺は兄さんに謝
られなきゃいけないようなことはされてないんだって言
いたい」
「なるほどね。でも2人でだけで話し合いしても、また同
じことの繰り返しになるだろうから、第三者を交えた方
がいいかもね」
姫宮の言葉に侑舞も頷いた
「お互いが感情的になってしまうので、その方がいいかも
しれません。でも今、会話もまともに出来ていない状況
なので話し合いに持ち込めるかどうか……」
「病院で話ができたらいいんだけど、来てくれなさそうだ
もんな。この日に話し合うって決めてさえくれれば、私
が家に行くことも可能だけど、どうする??」
「いいんですか!?先生だって他に仕事あるのに」
「あー、仕事は心配しなくて大丈夫よ。戻ってきたばっか
で今現在、担当してるの侑舞くんだけだから」
「え……。そうだったんですか?」
侑舞の言葉に姫宮は心底嫌そうな顔で
「まーね。ぶっちゃけ担当を持つ前に大量の書類を片付け
なきゃいけないのよ。人の前に紙と向き合わなきゃいけ
ないの」
最悪よと答えた
そんな姫宮の様子に思わず笑いがこぼれてしまった
すると、やっと笑った! と姫宮に言われた
そんなに硬い表情だったかな? と思っていると、不安な気持ちが顔に思いっきり出てたわよと笑われた
「暗い顔してないで笑ってなさい。暗い顔ばっかしてたら
気持ちもどんどんマイナスの方向に行っちゃうわ」
「今はとにかく話をもう一度できるようにアプローチしよ
う?」
その後も姫宮に励まされ、頑張ろうと前向きにな気持ちになった
話し合いをする日を決めたら、連絡する約束をして今日のカウンセリングは終了した
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