アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
また明日な
-
しばらくして、俺たちはマジバでシェイクを買って、また公園に戻ってきた。
「マジバのシェイクはやっぱり美味しいです」
「マジバのシェイクも禁じてたの?」
「いえ、飲める歳になってからすぐに飲みました」
「シェイクが羨ましいとか思う俺はおかしくない。絶対、おかしくない」
「そう言えば、キセキの皆さんはどうしてるんですか?」
「ん? キセキ?」
「はい。黄瀬くんはモデルを続けてるんでしょう? 今度ハリウッドで主演やるってテレビで言ってました。青峰くんと紫原くんはプロでバスケしていて、赤司くんは総理大臣ですよね。緑間くんは?」
「真ちゃんは医者。大病院を経営中。そういや、紫原ってバスケしながらお菓子会社の会長やってるんだぜ?」
「まじですか。彼ならやるとは思いましたが」
「面白いよなぁ。キセキってすごいのになんか抜けてんの」
「そうですね。でも、まさか赤司くんがあんな変な法律作ろうとするとは思いませんでした」
「あぁー、豆腐法な。豆腐を残した者、豆腐を落とした者、豆腐を愚弄した者、その他豆腐に無礼をした場合、即刻死刑ってやつだろ?」
「作られなくてよかったです」
「速攻却下だわな、そりゃ」
どんだけ豆腐を愛してんだか。
「しかも、未だに諦めてないらしい」
「豆腐に関して、彼は恐ろしいほど執着しますからね」
「そういうとこ、残念だよね、キセキって」
「ですね」
ふと公園の時計を見ると、十時を過ぎていた。
「やっばい。そろそろ高校生は帰んないとね。明日も朝練あるし。テッちゃん、また明日な」
「はい。また明日です」
また明日と言い合える。
そのことにすら、喜びを抱く俺は、おかしいのかな?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 50