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テッちゃん!
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「高尾監督! どうしたんです? 今日は部活は休みなんじゃ……」
「あぁ! これは先生。どうもこんにちは。いやぁ、実は部室に忘れ物してしまっていたことにいまさっき気づきまして。取りに来たんです」
「そうだったんですか。いや、実はさっきバスケ部のキャプテンが練習したいからと鍵を持ってっちゃったんですよ。たぶんまだいると思うんで」
「そうですか。ありがとうございます」
バスケ部顧問の先生と別れ、部室へと向かう。
部室の前で、ドアノブに手をかけようとしていると、中から声が聞こえた。
「高尾くん……」
鼻声気味の、テッちゃんの声。
嫌な予感がした。
俺は急いでドアを蹴破る。
すると、そこにはキャプテンと数人の部員。
そして、その部員たちに散々弄ばれたであろう、テッちゃんの姿。
繋がってる状態の部員も、その他の部員も、キャプテンも、驚いて声一つ上げない。
ただ一人、テッちゃんは俺を確認すると、泣いた。
「た、かお……くん……」
「テッちゃん!」
すぐさま駆け寄って、繋がってた奴も周りの奴も全部突き飛ばして、テッちゃんの体を抱き寄せた。
「やだ……、見ないで……。たかおくん……やだ……きたないよぉ……」
泣きじゃくるテッちゃん。
俺は震えるテッちゃんを抱きしめて、ただ安心させることしかできない。
やがて、テッちゃんは気絶した。
顔色が心底悪い。
まるで、死んだかのようだ。
俺はテッちゃんを別れたあの日のことを思い出して、
テッちゃんがいなくなったあとのあの日々を思い出して、身震いした。
そして、怒りが体を支配する。
「おまえら、テッちゃんになんてことした」
肩越しに、そいつらを見る。
「なんで、テッちゃんをこんな目に合わせた? 答えろよ、おまえら」
「あ、あの……それは……」
さっきまでテッちゃんの中にいた奴が、言い淀んでキャプテンの方を見る。
俺がその視線を辿り、キャプテンを睨むと、怯えた顔で言った。
「だ、だってそいつ、監督を誑かして、バスケを汚した……」
「いつ俺が、テッちゃんに誑かされた? いつ俺が、おまえに助けてくれなんて言った? いつテッちゃんが、バスケを汚した?」
「あ、あの……」
「おまえら、ふざけんなよ。テッちゃんがどれだけの苦労をしてきたと思ってる? ただ、影が薄いだけで、あんなにパスが回ると思ってんのか? 大体、同じバスケ部の人間にこんなことして、おまえら何様? 少なくとも人間じゃねぇよ。おまえらとテッちゃんや俺が同じ人間とか、まじないわ。反吐が出る」
テッちゃんを抱え、俺はシャワーへと急ぐ。
「おまえら、覚えとけよ。俺からテッちゃんを奪おうもんなら、殺してやる。例えどんなことになろうとも、おまえらを許さねぇ」
シャワーで体についた体液を洗い、お尻の穴も洗う。
何度も何度も出されたのか、尋常じゃない量の精液が出てきて、
悲しいほどに、血がたくさん混じってた。
「テッちゃん、ごめん。俺が、もっとちゃんとしてれば、こんなことには……」
泣きたいのはきっとテッちゃんだろうけど、俺は涙が止まらなかった。
ごめん。
ごめんね、テッちゃん。
俺はいつでも、テッちゃんを傷つけてばかりだ。
守れてない。
ごめん。
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