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キセキ再会編 9
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夜。
高尾くんを寝かせて、俺らキセキと黒子っちは再会を喜んでいた。
俺はモデルから俳優にまで手を伸ばして成功したこととか、いままでの出演作品の話をした。
青峰っちは相変わらず適当で、バスケが楽しいだとか、どんな選手が強いかとか話してた。
緑間っちは医学の話とかしてたような気がしなくもないような?
紫原っちはまいう棒の新作の話とか、自分の作ったお菓子の中で一番のおすすめの話だったかな。
赤司っちは、最初はよかったんス。黒子っちが成仏したあとの俺たちのこととか、バスケ業界の話とかしてたから。
けど、最後は豆腐のことを熱弁し始めて、豆腐がいかに素晴らしいか、豆腐の歴史とは、を二時間以上に渡って語り続けたのだ。
豆腐愛怖い。
そんなこんなで、ようやく黒子っちの話になった。
黒子っちは、なぜ自殺したのかも、幽霊として感じていたことも、事細かく話してくれた。
天国で天使にあったりもしたらしい。
桃源郷の桃は美味しかったとか、興味深い話も聞けた。
それから、生まれ変わってからの話も聞いた。
強くなって高尾くんを驚かせるんだと思って頑張っていたんです、と幸せそうに笑う黒子っちは、すごく可愛かった。
強姦されたことも話してくれた。
高尾くんといままでどういう風に過ごしてきたかも聞いた。
最後に、悩みも聞いた。
高尾くんがなにも相談せず、一人で抱え込んでいるのだと。
自分も背負いたいのに、と。
恋人なのに、どこか遠く感じてしまって、悲しいと。
無表情な彼らしくもなく、涙を溜め込んでいた。
本当に、高尾くんが好きなんだろう。
そう思った。
どうすればいいのか、わからないのだそうだ。
いまにも零れ落ちそうな黒子っちの涙を手で拭い、青峰っちが言った。
「普通に、本人に言っちまえよ。言われないと、あいつは気づけない性格だ。それに、それが一番手っ取り早いだろ?」
その言葉に、黒子っちは、
「そうですね」
と、微笑んだ。
ここまではよかったんス。
このあと、青峰っちが黒子っちに酒飲ませて、黒子っち大暴走。
つくづく思った。
――――このカップルに酒を飲ませるのはやめよう。
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