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キセキ再会編 11
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攫われた僕は、ストリートバスケのある公園にきていました。
いつもの場所です。
ベンチに座っています。
右に黒髪で泣きぼくろのある人が座っています。
左には、燃えるような赤髪の、虎のような人が座っています。
さらに、右に随分と弱気そうな人が立ち、左には男気全開な人が立っています。
もうひとりの人は、自動販売機でジュースを買ってきています。
「自己紹介しておくね。俺は氷室辰也。敦と付き合ってるんだ。よろしく」
「紫原くんと……」
「うん」
ちょっと驚きました。
「俺は火神大我。緑間の彼氏だ。よろしく」
「緑間くんの!?」
「そんな驚くことか?」
驚きますよ。
だって、あの緑間くんですよ?
受……なんでしょうか?
想像できません。
「お、おおお俺は、桜井良といいます……。あ、青峰さんの……恋人……です……」
「青峰くんの……」
よかった。
ちゃんと、いまを生きてくれたんですね、青峰くん。
ほっとしました。
「俺は笠松ってんだ。一応、黄瀬の彼氏ってことになってる」
「そうでしたか。黄瀬くんの彼氏なんですか」
ふーん、そうですか。
黄瀬くんにも彼氏がね。ふーん。
モテ期ですかね。よかったですね。
「なんか、怖いぞおまえ」
「気のせいですよ」
(ㅎ_ㅎ)フフフ…
「そ、そうか?」
「買ってきましたー!」
と、もうひとりの人が帰ってきたようです。
皆さんにスポーツドリンクを配ってから、自己紹介してくれました。
「降旗光樹です。征く……赤司くんの恋人です。よろしくね」
「赤司くんの……。大丈夫ですか?」
「え? なにが?」
「絶対服従とか、監禁とか、ハサミとかハサミとかハサミとかハサミとかです」
「あ、大丈夫だよ。優しいから」
「赤司くんが優しい? 誰ですかそれ。騙されてませんか? むしろ、現実逃避とかではないですよね?」
「うん。みんな似たようなこというけど、大丈夫だよ。毎日食事が豆腐なだけだし」
「十分ダメな気がします」
毎日豆腐……。
それはかなりきついです。
そんなこんなで、僕も自己紹介しました。
「黒子テツヤです。高尾くんの恋人です。よろしくお願いします」
「うん。よろしく」
氷室さんは、とても爽やかなひとですね。
「ひとつ、いいですか……?」
「なんですか? 桜井さん」
「黒子テツヤって、青峰さんの昔の恋人と同じ名前なんですが……」
「あ、はい。確かに青峰くんと僕は付き合ってましたよ」
『!?』
「みなさん、僕のこと教えられてないんですよね。では、手短にお話します」
僕は、みなさんに話した。
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