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暖めれば解れます。2
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「後で薬塗る?」
火傷というほどでもない、汁がかかった頬にアイツは濡れたタオルを当てる。
熱で火照った身体には冷たくて心地良かった。
その気持ち良さに、自然と瞼を閉じた。
「翔ちゃん?」
「冷たい」
「…そっかぁ」
コイツのぎこちない声に我に返った。
なんだこの恥ずかしい構図
いつもより顔が近くて、唇が当たりそうな距離。
恥ずかしくて下を向いた。
「もういいって。それよりもお前の腕の方が重症だろ。
お前が濡らしてきたタオル使えよ。」
「翔ちゃん……なんか優しい?
いつもはつんつんなのに、今日はデレサービスデイ??
やっぱり風邪のせいかなぁ。うふふ。」
「…黙って残りのうどん持ってこい。食べてやるから。」
「食べてくれるんだ。…可愛い。」
ぼそっ言うの止めろ。
気持ちがこもってるみたいで、変だ。
コイツは口癖のように人のこと「可愛い」「可愛い」って言う。
重さが分からない。
お前は、いつもどんな気持ちで俺に言ってるんだ。
[作者コメント]
看病してもお礼を言わない多田くん。
流石にツンツンすぎなので、ちょっとだけデレを入れました。
まぁ、勝手に合鍵作る仲原くんも頭おかしいと思いますが。
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