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ボディーガード
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「じゃあ、また迎えに来ますんで。」
俺の背後に立つ柏原さんに怯えながら、タクミは颯爽とコンビニバイトへ向かった。
仕事終わったら俺を家まで送ってくれるらしいけど、歳下の男の子に守られるって、結構情けない。
一度断ったのだが、男の約束だ!とか難癖付けられ丸みこまれてしまった。
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「男の約束って、なんだそれ。」
「俺も最初頼まれた時は意味ワカンねぇって思ったけどよ、お前と話してるうちに、俺も…。」
「俺も?」
「………な、なんでもねぇ!!!」
なんだ?
タクミは強張った顔で紅潮していた。
俺は構わず話を続けた。
「話題変わるけど、敬語使って欲しい。」
「なんで?」
本当に分かんないみたいな顔すんなぁ…!
憎たらしいけど、憎めない奴だなぁ。
「…っ、俺!一応歳上だから!もう名前で呼んでやらねぇぞ」
このままじゃ、歳上としての威厳が…。
「わ、分かった!!。分かった、です。分かっ…たす。」
敬語ヘタクソか。
これで本気なのであまり笑えない。
「お前、本当にM大生か?」
「うるせえなぁ!あ、………うるさいっすよ?」
「……もう、それでいいよ。」
本当に敬語は苦手なんだな。
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