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忙しい日々
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俺たちは休憩時間や客が少ない時間を使って、snsに投稿する写真を撮影した。
常連のお客様にも声をかけ、店でくつろぐ写真なんかも撮らせてくれた。
いそいそと写真を投稿し続けて3日後。
「多田さん!見て下さい……!」
「うわ………凄えー!」
柏原さんの突き出したスマートフォンを見て驚いた。
フォロワーは千人どころか、1万人を超えていた。
最も拡散されたのは、俺とタクミのツーショットの写真だった。
謎の美少年、として話題になっているらしい。
横に余計な物が写っていて申し訳なくなる。
けれど、タクミは1人で写真に写るのは嫌がり、俺を引っ張って離さないのだから仕方が無いだろう。
「カフェの住所はまだ出してません。クリスマスフェアの宣伝、しても良いですか…?」
柏原さんは恐る恐る店長にこの事実を伝えると、店長は快くクリスマスフェア開催の提案を承諾してくれた。
それからは忙しい日々だった。
早朝と深夜、柏原さんの作った全てのメニューの試食、選出を店長と一緒に行った。
何十個ものメニューのうち、選ばれたのは3つだった。
「レアチーズケーキと、デザートピザと、クリームとフルーツ盛りのワッフルサンド。」
「この3つに決まったから、クリスマスイブ前日の定休日までに仕込みを終わらせよう。」
「「はい!」」
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