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仲直り
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snsの拡散により、案の定店は以前よりも賑わっていた。
タクミはいつも通り出勤してくれていた。
昨日のことなど気にしておらず、平気な様子だった。
寧ろ意識しているのは俺だった。
「何で俺より暗くなってんすか。」
「いや、何か申し訳なくて…。」
謝るなんて失礼だと思ったけど、謝られずにはいられなかった。
アイツの無神経な態度でタクミに迷惑をかけてしまったから。
「所詮、俺は兄貴に敵わなかったってことっす。気にしなくていいっす。」
タクミは吹っ切れたように、歯を見せて笑った。
強がってるようには見えなかった。
怒っていたり、落ち込んでいると思い込んでいたから少し驚いたが、
俺はその姿を見て、ホッとした。
「…態度だけじゃなく、心も大きいんだな。」
「どういう意味っすか…。」
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