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思わぬ失言
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店に入ったら、すぐに頭は冷えた。
そして、俺は額に手を当てて、自分の失態を振り返っていた。
〈アイツは俺が好きなんだ。〉
「あれは無いだろ、俺…」
…自信満々と変なことを口走ってしまった。
無意識に放った言葉だったからこそ、恥ずかしかった。
いや、事実だと思うけど…。
「多田さん?大丈夫ですか」
「あ、ああ。…長引いてごめん」
「あの女、誰ですか?」
柏原さんは、外に立つ櫻井さんを指差して言った。
櫻井さんは腕組みをして、ガラス越しにオレを睨みつけていた。
アイツが来る前に、早く帰って欲しいものだ。
「多田さん…?」
「…変な客だよ」
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