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お酒の飲み方は考えよう
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「だって、だってだって!!2人きりでお祝いしたかったんだもん…」
大の大人が、幼い子供の様に我儘をゴネる姿は見苦しい。
俺は呆れて頭を抱えた。
「子供かよ…」
柏原さんは苦笑した。
「まぁまぁ。これでも飲んで下さい」
柏原さんは、少し減ったグラスに本物のワインを継いだ。
コイツはそれを手に持って、一気飲みした。
「おいおい…」
そんなに飲んだら…
「っひく…おかあり」
言わんこっちゃない。
もう呂律が回っていないようだ。
「弱くないっすか…まだ一杯っすよ」
「俺もこんなに弱いなんて知らなかったよ…」
見てるこっちが恥ずかしいわ。
お酒の飲み方ぐらい弁えろ。
「あ、僕ねぇ…プレゼント」
すると、コイツはよちよち歩きしながら、部屋の隅に置いていた大きな箱を持ってきた。
茶色の包み紙に、赤いリボンの飾りつけがしてあった。
大きな箱は俺の膝の上に乗せられた。
「重っ」
「開けてみて」
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