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恐怖
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息ができない。
本当の恐怖に打ち飲まされ、涙が出そうだ。
けれども、こういう時に限って何も出てこない。
代わりに湧いてくるのは、吐き気だった。
「な、なんだ…?!汚ねぇ」
口の端から、胃液が伝った。
嘔吐物が付いて不快になったのか、男の手は離れていった。
「おい!口抑えろ!」
今だったら、叫んで助けを呼べる。
それなのに、一言も発することができなかった。
「…コイツ、何も喋んねぇぞ。抵抗すらしない」
こわい、こわい、こわい、こわい。
誰だ、コイツら。
よってたかって、僕を虐めるのか。
もう、僕はこんなの嫌だって言ってるじゃないか。
何回やれば気が済むんだ。
「確か、痛い目に合わせれば良いんだよな」
「ああ、殴るか」
「いや、アレにしよう」
「趣味悪いな…もう勝手にしろ」
男は、僕のズボンのチャックを下ろす。
脚、動け…!!!動けよ!!!!
「……っぁ!」
「おらぁっ…!!!!」
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