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夕飯を食べ終わり、寝支度を済ませ終わった後布団に入った。
アイツは仕事を少し済ませてから、床に就くらしい。
疲労が溜まりに溜まって、体が怠い。
とその時、リビングの方から話しかけられ、眠りに閉じようとした瞼が開かれた。
「…さっきのカレー、美味しかった?」
「まぁ…」
沢山作ってくれたので、数日の食餌は安泰だと思う。
明日の朝食もカレーだろう。
何か普通のカレーより苦味を感じたけど。
「あれね、隠し味にインスタントコーヒー入れてるんだ。脂っぽさが取れるんだよ」
「へぇ…」
眠気が襲ってきて、話が耳をすり抜けていく。
適当に相槌を打った。
段々と、意識が遠のいていった。
「…一緒に寝なくて大丈夫?」
「煩いなぁ。もう寝かせろ…」
「ごめん。…おやすみ」
「…おやすみ」
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静かな吐息が聞こえてきた。
……もう寝ちゃったか。
やっぱり、カレーのこと覚えてないよね。
学生の時から、時々作っていたんだけど。
「……寂しいな」
でも、美味しいって言ってくれて良かった。
味覚はそれ程変わってないのかも。
僕はパソコンを閉じて、翔ちゃんのいる寝室へ向かった。
襖をそっと開けると、静かに眠る彼の姿が見えた。
普段見ることの出来ない無防備な翔ちゃん。
…可愛い。
ベッドの端に腰掛け、寝顔を観察する。
…….少しだけ、触っても良いよね。
良心の声は無視した。
翔ちゃんに触ることは罪かもしれないけど、触ってしまいたかった。
「………」
癖っ毛の黒髪をそっと撫でる。
すると、彼は顔をしかめた。
本能で嫌がってるのかもしれない。
僕は手を離した。
「……ん」
…嘘を付いているのを見抜かれたかもしれない。
〈友達とか、思ってないくせに…〉
ずるいことを言った自覚はある。
でも嘘を付かないと、彼の側には居られないから。
「……っはぁ、うぅ……」
「……翔ちゃん?」
翔ちゃんの吐息が変化した。
間隔が短くなり、呼吸が浅い。
「ぐっ…っあぁ……」
彼は苦しそうな顔で、胸を押さえていた。
「翔ちゃん…!!」
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