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「……お前、一体幾ら稼いでるんだ」
「え?」
隣町の駅の近場で、綺麗な高層マンション。
家賃は、絶対俺の給料じゃ払えないだろう。
エレベーターで上へ行き、重い扉を開けると、クリーム色の床と白い壁が目に広がった。
「今はやってないけど、学生の頃fxで少しね。あ、座っていいよ」
「えふ…何だそれ」
「う〜ん、これ聞いてもつまんないと思う。あ、そこ座って」
皮のソファに腰掛け、部屋の全体を見回した。
綺麗すぎず、かと言って汚すぎない。
居間の家具は茶色と白で統一されて、暖かみを感じた。
見た所、物が多いのは台所で、普段から料理しているのが伺えた。
「翔ちゃんが僕の家に来たの初めてだよね!」
「テンション高いな…」
なんか嬉しそうだ。
ていうか、俺が映画に誘った時からコイツは意気揚々としていた。
「だって、翔ちゃんから映画誘ってくれたし、僕の家に来てくれたし…!でも、急にどうしちゃったの?前の君なら絶対こんなことしなかったのに」
「べ、別に良いだろ!お前と仲良くしちゃ駄目か!」
「駄目じゃないよ!嬉しすぎて、なんかヤバイかも」
「ヤバイって何だよ」
「言葉通りだよ!そうだ…お昼!冷蔵庫は…」
落ち着かない様子で冷蔵庫を開けると、中から食材を取り出し、調理器具を用意した。
「早く食べたいし、簡単なやつでも良い?」
「構わないよ」
「じゃあ、その間テレビ見てもいいし、玄関横の僕の書斎を見ても良いよ。翔ちゃんの好きそうな小説もあるし」
「お〜」
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