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悪魔の囁き
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「え…、どういう」
どういうことだ。
アイツがこれを持ってるということは、あれから気持ちは変わってないということか?
いや、でも、アイツは友達って…。
〈確信してるけど…僕はずっと君が好きだよ〉
たまたま持ってただけだろ。
あの時の事なんか忘れてるはずだ。
俺だって忘れていた。
だって、10年も前の約束だぞ。
『あんな特徴的な落書き、誰だって忘れる事が出来ないさ』
そんなこと…。
『春雄は、お前に嘘を付いていたんだ。友達っていう嘘をね』
どうして
『そりゃあ、決まってるだろ。お前とセックスがしたいからさ』
「そんな…」
いつも優しい顔をして笑うアイツが、そんなことを考えていたはずがない。
そんなこと、あるはずがない。
『本当は気付いていただろう?』
「…違う…」
うるさい…うるさい…。
『春雄はお前とのセックスに虜になった。だから、あんなに優しくしていたんだ。お前を落とすためにな』
「………い」
『お前ちょろいから、すぐ落ちたよな』
「うるさい…」
『…頑張った春雄に、お得意の"ご褒美"あげろよ』
「うるさい……!!!!」
悪魔が、囁いている。
俺の中の、悪魔が。
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