アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
中学一年生
-
「立て付け悪いなぁ…」
ドアを開けたら、キチンと閉まらなくなってしまった。
何とか閉めようとあくせくしていると、部屋の中がチラッと見えた。
廊下にはゴミが散乱していた。
そして、
「…え、あれって…」
ゴミの山から、白い脚が見えた。
想像したくないけど、もしかして、
「お、お邪魔します…!!!」
侵入罪かもしれないけど、そんなことどうだっていい。
もし、あの脚が多田くんだったら、
そして、し…
(考えちゃダメだ)
頬を叩いて深呼吸をし、急いで中に入った。
お酒と埃が充満した臭いがする。
その臭さに、思わず鼻を抑えた。
足元に散乱するゴミをすり抜けて、ようやくその場所にたどり着いた。
「………!!」
多田くんは裸で横たわっていた。
よく見ると、腹部や脚、腕、肩、顔を避けた殆どの部位に青い痣ができている。
見ていられないほど、本当に痛そうだ。
「た、多田くん!起きて!」
声を掛けても反応しない。
首筋を触って脈を確認する。
単に気を失っているみたいだ。
僕は周りを見渡した。
(誰も、いないよな?)
確認すると、僕は鞄から体操服を取り出した。
それを多田くんに着させた。
すると服に血が滲んで、吐血しているのに気が付いた。
「何か拭くものは…」
部屋を少し回っていると、タオルを見つけた。
でも汚かった。
諦めて、僕は自分のハンカチを使うことにした。
口元にハンカチを押しやると、少し声が漏れた。
「…ん」
「多田くん…!」
目を覚ました!良かった…。
「多田く…「うわぁぁっ……!!! 」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
118 / 130