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「いただきます」
「……いただきます」
正直言って、ぼくは機嫌が悪い。
目が覚めたら身体は大人になってるし、意地悪な仲原さんに髭を剃られたし。
「さいあくだ…」
「ん?どうした?」
「なんでもない!!ふんっだ!」
テーブルの上に置かれた料理を急いで食べたぼくは、仲原さんから逃げるように布団に潜り込んだ。
ぼくを呼ぶ声がしたけど、聞こえないもん。
扉と鍵を閉めて、ぼくだけの世界にした。
しばらくしたら静かになった。
布団にいるのもつまらない。
せっかくだからと
ぼくは服を脱いで、ベッドの横に置かれた鏡の前で自分の身体を観察した。
「太い腕…大人の手だ」
ゴツゴツしてる手。
本当に僕の手なんだ。
ぎゅっと握りしめると、血管が皮膚から浮き出た。
「なんか…カッコいい…?」
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