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僕とママとパパ
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ななもり side
るぅとくん……お誕生日なのにご両親どっちもいないの?
まだるぅとくんは小学一年生なのに……
るぅとくんの両親って……
ピーンポーン
あ、きたかな?
る「お、お邪魔します。こんな時間にごめんなさい。」
な「全然いいんだよ。気にしないでね。」
る「ありがとうございますっ!!でも、すぐ帰るので……ご迷惑になっちゃうから」
まだ小学一年生なのになんでこんなにしっかりしてるの?
誰がるぅとくんをこんなにしてしまったの?
わがままなんて知らない、いや言えないんだろうな
わがままなんて言える環境じゃないんだ
な「ねぇ、るぅとくん??ママとパパのお名前わかる??」
る「えっと、ママが莉犬ってお名前でパパがさとみってお名前です!」
やっぱり莉犬くんとさとみくんだ……。
俺とジェルくんと莉犬くんとさとみくんは一緒に仕事したりしてる。
まぁさとみくんと莉犬くんのが忙しいけどね……
あの二人……るぅとくんにこんな想いさせて。許せないよ俺
小学一年生の小さな息子にわがままのひとつも言わせないで、『誕生日を一緒に過ごしたい』それすらも言えない。
こんな気持ち、るぅとくんみたいな子がもつ感情じゃない。
こんな寂しい思いさせちゃいけない。
な「ジェルくん、ちょっといい?ころん、るぅとくんテレビ見てな~」
じ「あ、おういまいく」
-廊下にて-
じ「なーくん?どしたん?」
な「るぅとくんの両親なんだけど、莉犬くんとさとみくんやったよ」
じ「やっぱりかぁ……。あの二人、るぅとくんにこんな想いさせて……俺許せへんよ」
な「大丈夫、俺もだから。ちょっとかましちゃってもいいかな」
じ「なーくん任せた。俺ふたりと遊んでくるよ」
な「うん、俺は莉犬くんたちに連絡してみる。」
一発かましちゃうぜ。
プルルルルル
り「はい。なーくん?」
な「あーうん俺。あのさ、るぅとくん今うちにいるから。」
り「え、なんで?てかなんでるぅとくんのこと知ってんの?」
な「ころんの友達。あ、ころんは俺らの子供ね」
り「あ、そーなんだ、それでどしたの?」
な「ねぇ、今日って何の日かわかるでしょ??」
り「るぅとくんの誕生日だけど……」
な「そーだよ。るぅとくんの誕生日。なんで一緒にいてあげないの。誕生日はその子の成長を祝う日だ。お誕生日おめでとうって笑ってあげる日だ。子供にとって大事な日だ。そんな日に子供をひとり家に留守番させるなんてありえないよ莉犬くん。」
り「でも仕事が……、それにるぅとくんは1人でも大丈夫だって言ってたし」
な「ほんとにそれが本心だと思う?るぅとくん言ってたよ、ママとパパは仕事が忙しいからわがままなんて言っちゃいけない困らせて迷惑かけちゃうだけだからって。小学一年生の小さな子供になんてこと言わせてんの?あんな小さい子が迷惑とかわがままかけちゃいけないなんて思うべきじゃない。でもその言葉を言わせてるのは莉犬くんとさとみくんだ。その言葉を言わせている環境を作ってるのも莉犬くんとさとみくんだよ。そんな言葉を言わせるなんて親失格だ。」
思ってること全部言ってやった。
これでなんとも思わないならそれまで。るぅとくんはしばらくうちであずかろうかな。
り「ごめんなーくんそうだよね。誕生日だもんね。自分の子供にこんなこと言わせるなんてほんと親失格だ……。今からそっちいくさとみくんと一緒に。それまでよろしく」
るぅとくんよかったね。
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