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屋敷の中は
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サイトと共に、屋敷へ戻った。
目に広がった光景はあまりにも無残だった。
使用人がそこらへんで血を流して死んでいる。
こういうことに遭遇したことのないオレにとってやはり、マフィアをなめていたと改めて自覚をした。
それより、
親が心配だった。
「サイトっ、親父は?母さんもっ」
「それが、連絡が取れずじまいでして…」
親父の警護は一体何をしているのか、不安に襲われた。
サイトの車で家へと帰り、
とりあえず親父の書斎へ向かう。
そこへたどり着くのにいくつかの難があった。行き先には死体がゴロゴロ。
でも、サイトのてびきで、、なんとか襲撃されずに書斎にたどり着いた。
扉をあけて、
安否を確認する。
しかし、もう遅かった。
「親父…?母さん…」
そこには仲良く死んだ両親の無残な姿があった。母さんは親父を庇って心臓を銃で貫かれている。親父は脳天を貫かれていた。
どうしてこんなことに…
「ベルカ…さま。」
「サイ…ト…」
心が痛い、何も考えられない。
サイトは静かに部屋へ入ってくる。
「旦那様と奥様…そんな」
サイトも驚いていた。
「どうしようっサイト!オレはどうしたらいいんだ?屋敷の皆が死んでいって…サイトまでいなくなったらっ!!オレ!!」
大丈夫ですよ…私は死んだりしません、しっかりなさってくださいっ今はここから出るのが優先ですっ!」
「でもっ!」
「ええ、あなたの気持ちもわかります、しかし、ここで家族皆が死んだらそれこそ、意味がありません、ですから、こちらへ」
サイトは冷静だった。
あまりにも冷静すぎて怖くなった。
でも、それだけじゃなかった。
「サイト…なんでだ?」
オレは聞いた。
あまりにも、サイトが楽しそうに笑っていたから。
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