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目が覚めたら。
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「ベルカさまっ」
ニッコリ優しい笑顔のサイト。
誰よりも信頼していた。
なのに、どうしてこうなった?
「私はこのフォルネーゼ家が嫌いなんですよ。もちろんベルカもね」
キライ…?
じゃあなんで、あの時キスしたんだよ。
オレを抱いたんだよ。
抱いたとき、傍にいるって約束してくれたのに。
なのに、お前はオレを裏切るのか??
「サイ…ト…」
うっすらと蘇ってくる意識に、オレはサイトの名前を呼んだ。
そして目を開けると豪華なシャンデリアが目に入った。
それだけじゃなくて、
オレの体を包み込んでいるこのモフモフの布団。
どこだ、ここは。
オレは用水路に身を投げた。
なのにおかしい!!
ガバッっと体を起こしたら激痛が襲った。
「痛!!!」
その痛みで思い出した。
やはり、サイトが裏切ったのはホントだということ。
オレに銃を向けて撃ったこと。
また、オレも、我を忘れて、サイトを殺そうとしたこと。
全部全部、現実だ。
夢なんかじゃない。
ふと顔をあげると、
オレが寝ているベッドに顔を伏せているヤツがいた。
なんとなく見覚えがある。
「…もしかして…」
会った事などない、けれど、幼い頃、会った事があるヤツ。
「ん…」
ヤツも目を覚ました。そして、
「ダメだよ!ちゃんと寝ていないと!!」
そう言い、オレは再び布団の中へと
押し込まれた。
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