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気持ちがわかった。
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「オレとガーネットは長い付き合いで、
子供の頃からずっと一緒。
告ったのはガーネットから。
でも、オレも好きだった。
ガーネットは優秀な幹部だった。
そんなガーネットが不審な動きをし始めた。
屋敷へ帰らない日が続いた。」
「……」
「そしておととい、
完全に姿を消した。
お前のサイトとは違い、
ガーネットは家をつぶさなかった。
その代わり、
黙って消えてしまったけど。」
眼鏡のレンズのてかりのせいで、
目は見えなかったけど、
涙が頬をつたっっていた。
「…ブラスト…」
オレはブラストの眼鏡を
無意識に外していた。
やっぱり、泣いていた。
「…っ…」
「…泣けよ。
つらいのはオレだけじゃない。」
オレはブラストを引き寄せた。
ブラストはビックリしていたけど、
今なら、
あの時ディオンがなんで、
オレを抱きしめてくれるかわかる。
「…ううっ」
ブラストは、
見る限り、とてもプライドが高くて、
だからこそ、本音は親しいヒトにしか
言えなくて。
多分そんな感じだと思う。
そこから、
しばらく時間が経って
ブラストの方も落ち着いた。
「お前は、サイトのこと、
どう思ってんだ?」
目が赤くなったブラストは
オレにそう言った。
「…正直、半々。」
そう、ココロのどこかでまだ
サイトを想う心が残ってる。
でも。
「少なくとも、
家、潰されたから、許せない。」
「やっぱりそーだよな?」
「でも、
殺すまえにサイトが何故あんなことしたのか、
わからないから、ソレが知りたい。」
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