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触れていいとき
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「…やっぱり、ガーネットのヤツ。
裏切ったんだな。」
ドアを勢いよく入ってきたのは、
目を赤くしたブラストとベルカだった。
「ブラスト…聞いていたのか?」
オレは心配になって聞いた。
けど、そんな心配は無用だった。
「心配すんなよ、ディオン、うすうす気づいてた。」
「…そうか。」
「…サイトの居場所、
わかったんだな?」
「ベルカっち…」
皆はベルカが暴れるかもと、
予想していた。
しかし、
予想とは違った。
「そうか。生きてたのか…よかった。」
その言葉とは裏はらに、
表情は覚めていた。
自分の手でサイトを
殺すことができる。
そんな顔をしていた。
だから、オレらはベルカの心が
どれだけ傷ついているのか
肌で感じ取った。
ベルカはそう言って、
安心したように、気をうしなった。
倒れるベルカを
誰よりも近くに居たブラストが支えるのでなく
何故かオレが支えていた。
「…はや…」
ブラストがつぶやいた。
体が勝手に動いたんだ。
理由なんてヒトツだ。
「…リーダ?」
意識のあるアイツに触れると
アイツがより壊れてしまうからだ。
だから、触れるならアイツの意識が無いとき。
「部屋に入れてくる」
皆はさとってくれたのか、
「「「りょーかい」」」
と言ってくれた。
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